- 編集後記 -
相性を知る本
「やっとできた! つ、つ、疲れたーーーー!」
見本を目の前にしたとき、思わず口走った言葉である。
だって、見てほしい。このレイアウト↓
この大容量を78通り! 怒涛であった。
企画をスタートしたのは9月末で、遅くとも1月には出せると思っていたが、3月になってしまった。
相性のページは、橙花さんに原稿をいただき、それをもとに私が疑問点を取材してリライトしていくというやり方で仕上げていった。
お会いするよりLINE取材のほうが具体的な言葉になりやすいので、毎朝仕事場でPCのLINEを立ち上げ、
「おはようございます、今日もよろしくお願いします」
からはじまり、ひたすらやりとりする日々。これがいったい何週間続いたのだろうか。
加齢のせいか集中力もそんなに続かなくなって、どんどん遅れていく。
超焦る! 焦ったところでしょうがないけど、焦りまくる!
でも、橙花さんはいつも優しくて落ち着いていらっしゃるので、私は本当に救われた。
焦ったり落ち込んだり、日々忙しい私を励ましてくれたのは、アルビレオさんの素晴らしいデザインと小幡彩貴さんのイラスト。
「黄色い本にしたい」というイメージだけはお伝えしてあったのだが、本文のレイアウトが上がってきたときに思わずうなった! なんかすごくいいぞ!
小幡さんのイラストもすごかった。各数字の芯をとらえているというか、特徴をしっかりあらわしていて感動!
今回のテーマは、「軽く深く」だったのだけど、それが本文のレイアウトや装丁にも表現されていて、メリハリがきいている。
カバーは、4種の用紙を試させてもらった。
そして、タイトルだけではなく、イラストの線も箔押し。
……ソデ(折り返し部分)まで箔を押してある。
部数決定会議で久しぶりに会った社長の樋口が、打ち合わせの最後にこう言った。
「いやあ……2倍になったよ」
「何が?」
「制作費。最初〇じゅうまん円で原価計算してたんだけど、ひゃく〇じゅうまん円になったよ。でもいいよ。納得いくものができたんなら」
「ぎゃーーー!ごめん!」
高くなってることはわかってたけど、2倍とは。
校了するまで言わないでいてくれたことに感謝である。
この本は、橙花さんのモットーである「数秘を道具のように使って、生活をラクに楽しく」が端的にあらわれている本だと思う。
「当たる、当たらない」じゃなくて、「使える本に」という著者の思いが、全編あふれている。
「みんなで、ワイワイ、トランプやUNOみたいに楽しんでほしい」というのも著者の願い。
イラストをふんだんに使い、箇条書きを多くして、「相関図」なるものも入れ込んで、仲間で読める作りにした。
持ち運ぶことも考えて、すごく軽い紙を使ったので、ぜひ店頭で手に取っていただきたい。
美しい黄色が目印です!
とてもきれいで、使える、まさに「美しい実用書」ができあがって、本当にうれしいです。
お世話になったみなさま、ありがとうございました!
2020年2月21日 編集者 飛田淳子