- 編集後記 -

増補版 自分を知る本

前版の『自分を知る本』をつくったのは、いまから2年前。

まだ起業する前で、文響社に在籍しているときだった。

著者の橙花さん、ライターの高橋さん、私の3人で会議室にこもり、一つひとつの数字について、あーでもないこーでもないと研究したことは、楽しく懐かしい思い出である。

本ができたあとも、1カ月に一度くらいは橙花さんにお会いして、お茶を飲んだりケーキを食べたりしていたのだが、

「飛田さん、最近わかってきたんだけど、〔3の人〕って、こんな傾向が見えてきた」

とか、

「〔22の子〕って、数秘の教科書では〔4の子〕で見るんだけど、違う点が多い」

など、「橙花式数秘術」が日々更新されていく様子を知ることができた。

「『自分を知る本』をアップデートしたいな、アップデートするときはぜひすみれ書房から出したい」

橙花さんから、そんなうれしい言葉をいただき、今回の増補版の企画が立ち上がった。早いタイミングでの刊行がかなったのは、古巣・文響社の山本社長が快諾してくださったことが大きい。この場を借りて、心から感謝申し上げる。

「魂の数」の新解釈がメインになるから、そんなに手間はかからないだろうと思っていた。

しかし! これが! けっこう! 大変だった!

訂正原本にはおびただしい数の付箋が立ち、書き下ろし原稿もいくつかいただくことになった。

年内に印刷所に訂正原本を渡す予定だったが、ぜんぜん間に合わなくて、夫の実家に正月帰省してからもひたすら赤字を入れる。冬休み中なのに橙花さんにガンガンLINEして、聞きまくった(すみません!)。

書き下ろしていただいた「魂の数から鍵の数へシフトしたいとき」の原稿は、橙花さんが鑑定のときにどのようなアドバイスをしているかが垣間見られて、とても興味深かった。

なんというか、目の前の人の話を深くじっくり聞いて、できるだけ「その人が実行可能でありそうな具体的な提案」をしていらっしゃるのではないかな、と想像できるのだ。

予定より遅れて仕上がった本は、大容量の448ページ!

一家に一冊、みなさんに楽しく読んでいただけたらうれしいです!

2020年2月21日 編集者 飛田淳子